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こだわりのビルトインガレージを取り入れる際のステップ5
2016.10.24
一口にビルトインガレージと言っても、その奥は深い。
今回はそんなビルトインガレージの機能を整理し、あなたにぴったりのビルトインガレージのつくり方を説明する。
※ビルトインガレージとは建物内部に駐車スペースを確保したものをいう。
ビルドインガレージの最大のメリットといえば、車を風雨から守れるということだ。
庭などに設けるカーポートとは異なり、車をすっぽりと壁面で覆うことができるため、 雪の影響を受けやすいエリアや、台風の通り道となりやすいエリアでは、その恩恵を充分に受けることができるはずだ
更に、車へのいたずらなどの不要なトラブルに巻き込まれづらいことも挙げる。
外部に車を晒すことがないため、車好きにとっては安心材料になるはずだ。
居住スペースから直接出入りできるように設計したビルトインガレージなら、天候を気にせずにお買い物荷物の出し入れや、人の移動が可能となるため、 生活の面でも大きなメリットとなる。
DIY好きにとっても、このビルトインガレージを広めに取ることで、外部に置いておくには不安な工具を仕舞っておけると言う面もある。
工具もとても貴重な物のため、 盗難やいたずら防止は、セキュリティの面でもきちんと考えておくべきポイントだ。
また、ビルドインガレージの変わった使い方としては、長雨が続く時期のお子さまの「体育館替わり」に使用している例もある。
数時間だけ車を外に出せば、安全を確保しながらの遊び場所を準備してあげることができる。
家づくりの観点から言えば、このビルトインガレージ部分は延べ床面積の5分の1までを容積率から引いてよいというケースがある。
建て方次第となるため、これについては建築家と相談しながら検討を進めて欲しいが、皆さんにもビルトインガレージを家づくりに取り入れる際に必要な5つのステップを知っていて欲しい。
step1 ビルトインガレージの機能を整理
まずは、ビルドインガレージに持たせたい機能を整理してほしい。
- 愛車(バイク等)の保管・・・大切な愛車を雨風雪、いたずらから守りたい
- メンテナンスのため(趣味室の様なイメージ)・・・工具やメンテナンスの空間、趣味室っぽい空間にしたい
- アウトドア用品など家の内部に保管しないものの保管場所として。・・・家の中に入れたくないものの保管場所にしたい
- それ以外・・・
step2 プランニング
ビルトインガレージと室内空間の関係性を設計
step3 ビルトインガレージの注意点
- 広い敷地で無い場合は1階の室内面積が小さくなる
- 外構工事でカーポートを建てるよりも増額になる
- 構造設計
- ビルトインガレージ内でエンジンをかけた際の、排気ガスの問題
- 生活時間帯が異なるなどの理由で音の問題
- メンテナンスなどを行う場合は照明計画
step4 ステップ3の対策
- 1階に欲しい部屋と機能をしっかりと建築家に伝え、プランをしっかりと検討すること
- 予算組み
- 大きな開口を必要とするビルトインガレージ、耐力壁のバランスが悪くなりがちのため、しっかりと建築家と打合せをすること
- 排気ガスに関しては第一種換気(給気機、排気機)を採用し、いつもクリーンな環境に整える
- 深夜や早朝のお出掛けが多い場合、就寝中のご家族や密集地ではご近所への配慮も必要となる
ガレージ内でメンテナンスもする場合は、明るめの照明計画をお勧めする - ビルトインガレージとは、建物内部に駐車スペースを確保したものを指す
(1階部分に車が入るように、大きな開口部を持つのが特徴) - 駐車したい台数により、この開口部が広くなってしまうのも気を付けるポイント
(敷地の広さによっては、1階の居住スペースを、2階・3階に上げる必要が出てくる。 その重さを支えるための柱や壁のない部分ができてしまうため、一般的な木造では対処しきれなくなるケースもあるので注意。)
step5 ビルトインガレージのデメリット
やはり、1階部分のかなりのスペースを奪われてしまうことが一番先に挙げられる。
敷地を広く確保できれば問題も少なくなるが、通常1階に配置するのが当たり前のリビングやバスルーム、キッチンを2階に上げるなど、思い切った方法を考えなくてはならないケースも出てくる。
また、ビルトインガレージの特徴として開口部が広いことがあるが、これに対応しつつ、家のゆがみを徹底的に排除するために、場合によっては一般的な木造の家では耐えられないこともある。
このような理由から、建物自体の坪単価が上がる可能性を理解しておいて欲しい。
だが、これは家自体の強度を保つためのコストだということを忘れないでほしい。
また、車の排気や車いじりで発生する臭気に対する対策を講じる必要があるかもしれない。
換気扇をつける、明るさ確保のための照明、コンセントの設置などがこのような側面に必要な設備といえるだろう。
デメリットの解決には構造設計、排気ガス・臭気対策のための換気計算、照明計画が必要。
建築士との打ち合わせを十分行って欲しい。