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不都合な事実

2024.10.16

「AS IT IS」の弓削です。

 

先日、弊社にご相談に来られた方がこんなことをお話しされました。

 

「現在、別のハウスメーカーに相談しているのですが、その営業さんにサンワカンパニーのキッチンを入れたいと伝えたところ、全くピンときていない様子だったんです」とのこと。

 

これには私たちも驚かされました。

現代ではインスタグラムなどで家づくりの情報を簡単に収集できる時代なのに、そんなに有名なサンワカンパニーを知らないなんて。

 

ですが、この話は実はよくあることなのです。

クライアントが収集した情報源と、ハウスメーカーが持っている情報源が異なるため、話が噛み合わないことが頻繁に起こります。

 

特に、SNSで最前線の情報にアクセスできる今の時代に、こうしたギャップは大きな問題と言えるでしょう。

 

たとえば、クライアントが「理想の家を建てたい」という強い想いを抱いていても、その家を実現する過程で多くの構造的な制約に気づくことがあるでしょう。

 

どれだけのクライアントが、その制約がどれほど自分たちの夢を阻むかに気づいているのでしょうか?

 

まず、現状を整理してみましょう。

 

一般的なハウスメーカーでは「標準仕様」が当たり前のように設定されています。

 

売り手の論理として、大量仕入れでコストを抑えるため、これが最も合理的とされています。

しかし、インターネットが普及する前の時代ならともかく、現代では情報は多様であり、選択肢も無限に広がっています。

 

その中で「標準仕様」に縛られることが、本当にクライアントにとって満足のいく家づくりになるのか、私たちは疑問を持っています。

 

私が家を建てる立場なら、自由に選べる選択肢の中で、悩みながら自分にぴったりの家を見つけたいと思います。

 

「自分らしい生き方ができる家ってどんな家だろう?」とか、「どんな家なら家族とリラックスして過ごせるのだろう?」と、哲学的に考えながら家づくりを楽しみたいのです。

 

それは、私の家だからこそ、自由でありたいと思うのです。その想いを「標準仕様」という小さな枠に押し込めることはできません。

 

だからこそ、私たちAS IT ISは「標準仕様」を設けていません。クライアントの個々の想いを尊重し、それぞれのストーリーに合わせて一棟一棟を作り上げています。完成写真やレビューが、私たちがどれほどクライアントに寄り添い、唯一無二の家づくりを行っているかを物語っていると思います。

 

さて、話を戻しますが、実際にAS IT ISのクライアントの中にはサンワカンパニーのキッチンを導入された方が何組もいらっしゃいます。

 

では、なぜ他のハウスメーカーではサンワカンパニー(現ミラタップ)を知らないことが多いのでしょうか?

 

それは「ワンプライス」というサンワカンパニーのビジネスモデルが関係しています。

 

「ワンプライス」とは、業者でもエンドユーザーでも同じ価格で製品を購入できる仕組みです。

 

通常、業者はエンドユーザーに対して仕入れ価格を上乗せして販売しますが、サンワカンパニーはその常識を打破しました。

 

この革新が、古くからのハウスメーカーにとっては受け入れがたく、自分たちのビジネスモデルを脅かす存在と見なされているのです。

 

AS IT ISでは、こうした制限を設けることなく、クライアントが自由に選び、自分らしい家づくりを楽しめるプロセスを提供しています。だからこそ、私たちはワンプライス制のメーカーも選択できるようにし、クライアントに最大限の選択肢を提供するのです。

 

家づくりは、人生最大の買い物の一つです。

 

そのプロセスを楽しみ、真に自分に合った家を追求することが、私たちが提供する価値だと信じています。