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家づくりは「旅」でありたい 

2025.2.9

『AS IT IS』の弓削です。

今日は、AS IT ISの家づくりについてお伝えします。

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家づくりは「山登り」に似ていると言う人がいます。確かに「山登り」は、家をつくるプロセスと重なる部分があります。

でも、私たちの家づくりは、「山登り」ではなく「旅」でありたいと思っています。

 

大切な、「山登り」のような家づくり

「山登り」は、遥か上方にそびえ立つ頂きを目指し、自己を鍛え、困難に立ち向かいながら、一歩一歩踏み進むものです。頂上に立った時の達成感は何物にも代えられません。まさに努力の賜物と言えるでしょう。

家づくりも同じように、困難な目標に向かって進む過程があります。耐震性能や断熱性能といった基本的な「スペック」を向上させることは、まさに「山登り」即ち「垂直志向」的な家づくりです。

この「垂直志向」、もちろん家づくりにおいてはとっても大切なことです。快適に住まうための基本的な部分がしっかりしていなければ、安心して暮らすことはできません。

私たちも、技術的な追求を怠ることは決してありません。しかし、それだけでは足りないと考えています。

 

私たちが目指す「旅」のような家づくりとは

「旅」には、「山登り」のような明確なゴールはありません。もちろん、終わりの無い旅に出かけて一生戻って来ないという意味ではありません(笑)

「山登り」の目的が「山頂」というただ一点であることに対し、「旅」は、その行程で目にする風景や、さまざまな人との出会い、あるいは予期せず起こる出来事や、新たな価値観との遭遇・・・といったことも含めて、そのすべてを楽しむことが目的であり、また醍醐味と言えます。

私たちの家づくりも、そんな「旅」のようなものでありたいと考えています。

家をつくることは、単なる「完成」ではなく、住む人にとっての新たな「始まり」です。その先には、まだ見ぬ景色が広がっているはずです。私たちは、そんな思いで家づくりに取り組んでいます。

「スペック」より「オリジナリティ」

「旅」のような家づくり、それは即ち「水平思考」的な家づくりです。

既存の枠組みを超えて、新しい視点で全方位的に物事を見つめること。つまり、クライアントの生き方や価値観に重きを置き、従来の常識にとらわれず家をつくるということです。

「スペック」も確かに重要です。しかし「スペック」という物差しでは計り切れない感性の部分、それが「オリジナリティ」です。私たちは、その「オリジナリティ」こそが、家の真の価値を決めると考えています。

家は、住む人の思いや夢を形にする場所。だからこそ、私たちは「スペック」だけでなく、その家にしかない「オリジナリティ」を追求しているのです。

家づくりは、他との比較や対比で価値を決める相対的なものではなく、住む人の心が決める絶対的なもの。私はそう考えています。

現代社会は競争原理で動いています。個人間や企業間の競争はもちろん、それがともすれば誤った方向に発展して、国家間の戦争という悲劇にまでなる場合さえあります。

競争は良い面もありますが、競争によって、時に人々は疲弊し、心をすり減らします。だから人々は、安らげる家を求めるのです。

だからこそ、少なくとも家づくりだけは、競争であってはならない。私はそう考えます。

 

「競争」より「共創」

私たちAS IT ISは、クライアントの思いを家というカタチにするために、寄り添い、共につくりあげます。つまり、競争ではなく共創です。

そこに暮らす人が安心し、やがて周囲の人々へと温かさが広がり、静かに、しかし確かに世界を変えていく。

少し大げさかもしれませんが、私たちは「家づくりが生む小さな平和の灯火が、やがて大きな光になる」とさえ考えています。

家づくりは、ひとつの「旅」です。その「旅」には、まだ見ぬ世界が広がっています。私たちは、その「旅」のパートナーとして、クライアントと共に歩み続けたいと願っています。

 

「山登り」のような「垂直思考」で技術を研鑽し、そしてさらに「旅」のような「水平思考」で新たな価値を生み出す。

 

「競争」ではなく「共創」を目指す。それが、AS IT ISの家づくりなのです。