笠間の家
住宅

-
Data
- 所在地
- 茨城県笠間市
- 構造規模
- 木造2階建て
- 延床面積
- 106.81㎡(32.31坪)
- 竣 工
- 2019年
-
Story
菅原の自邸です。
屋根があり、雨風をしのげて、家族四人が健やかに暮らせる。
住まいとしては、それだけで十分に幸せだと思っています。
とても原初的で、単純な願いです。単純な願いをのせる建築は、単純で素っ気ないものであってほしかった。
住宅という複雑なものから単純を目指し、削り出していく感覚。
しっくいの白、ヒノキの木目、鉄と焼杉の黒。
素材を絞り込み、最少の要素を単純なディテールでまとめあげる。そうして、空間の美しさの純度のようなもの、
人が暮らすことそのものの輪郭が、静かに浮かび上がる。当初は山での暮らしを望みましたが、自然の中にとけこむのではなく、
距離を保ちながら自然と向き合い、その畏れや敬意を暮らしの中で感じられる位置として、山を眺められるこの場所を選びました。自然と人の営みのあいだにある「間」。
この家は、その気配を受け止める場所でもあります。住まいはやがて当たり前になります。
けれど、その当たり前が人の感性を静かに形づくっていく。
この家が、暮らしの時間に寄り添いながら、
家族の営みを支える場所になればと思っています。