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「制約」は、“自分らしさ”を見つけるヒントになる
2025.4.9

資材高騰という現実は、まるで濃い霧のように、家づくりの視界を一時的に遮ってしまいます。
「これで本当にいいのだろうか?」「理想の家はもう手が届かないのかもしれない」
そんな迷いが生まれるのも当然です。
でも、霧がかかるからこそ、私たちは足元を見ることができます。
つまり、「じゃあ、本当に必要なものは何だろう?」と、
“暮らしの本質”に立ち返るチャンスが生まれるのです。
建築とは、“制約”と共にある創造行為
そもそも、建築という営みは、つねに何らかの制約と向き合うことから始まります。
- 希望通りの広さが確保できない土地の形状や方位の制約
- 建ぺい率・容積率・斜線制限などの法律上の制約
- 家族内の意見の違いや、設計者とのやり取りに生まれるコミュニケーションの制約
- 天候や季節、施工スケジュールに左右される工期という時間の制約
- そして、今多くの人を悩ませている資材高騰による予算の制約
建築とは、こうしたさまざまな制限の中で、最善で最適な答えを見つけていく行為なのです。
「あれもこれも欲しい」から「これがあればいい」へ
そんな制約に直面したときこそ、自分たちにとって本当に必要なものが見えてきます。
- SNSで人気の、インスタ映えする空間よりも、家族が自然と集まる小さなリビングの方が、心に残る時間を育んでくれるかもしれません。
- 高級キッチン設備よりも、料理しながら子どもとおしゃべりできる配置のほうが、毎日の楽しみになります。
- おしゃれな輸入クロスよりも、子どもが落書きしても怒らなくて済む塗り壁の方が、我が家らしさを感じられるかもしれません。
制約の中にこそ、創造がある
これは、音数の限られた和音で、美しいメロディを奏でるようなもの。
あるいは、豪華なフルコースではなく、日常の一膳の白米に幸せを感じるような感覚かもしれません。
「制限されること」は、不自由に見えて、実は自分らしい答えを探すチャンスだと思うのです。
資材高騰は、“制約”の一部にすぎない
私たちは建築のプロセスの中で、常にこう問い続けています。
「この条件の中で、どうすれば“らしさ”を表現できるか?」
それはお金に限らず、土地、法規、人、時間すべてに共通するテーマ。
だからこそ、資材高騰もまた、創造のスイッチとして向き合うべき制約のひとつにすぎないのです。
資材高騰が生んだ、“暮らしの価値を見直す時間”
だから、私たちはこう考えます。
資材高騰の今こそ、自分たちの「軸」を見つける絶好のタイミング。
コストという現実があるからこそ、
“見せるための家”ではなく、“生きるための家”に目を向けることができる。
▶ 参考事例はこちら:
凸凹凸
本質に向き合うことで、納得の家づくりは始まる
物価が上がって、選択肢が狭まったように感じるかもしれません。
でも、実はその中にこそ、あなたらしい暮らしの“輪郭”がはっきり見えてくるのです。
「本当は、どんな暮らしがしたかったんだろう?」
「なにを大切にしたいんだろう?」
そんな問いを、今この瞬間から、私たちと一緒に探し始めてみませんか?
家づくりに悩んでいる方へ
「自分たちらしい家をつくりたい」「でも何から始めればいいかわからない…」
そんなときは、私たちにご相談ください。
資材高騰や予算の悩みも、私たちが一緒に考えます。