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1枚¥178.3の名刺にかけた想い

2024.3.10

【AS IT ISの名刺に肩書が無い理由】

AS IT ISの名刺の表面は、氏名がフルネームで書かれているだけです。

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裏面には社名や連絡先などが記載されていますが、表面にあるのは氏名のみです。
そこには、肩書も役職も、職種も何も書かれていません。

例えば私、弓削であれば会社を経営している立場にあるため、通常の名刺であれば「代表取締役」などと書かれるのが一般的かと思います。

でも、あえて一切肩書や役職は記載していないのです。

「あえて」と言うからには理由があります。

本記事では、なぜAS IT ISの名刺には肩書などを一切書かないのかという理由と、そこに込めた想いや決意を語っていこうと思います。

<名刺に肩書を載せない理由>

AS IT ISの名刺は、全社員のものに肩書が書かれていません。
経営者である私のものはもちろん、全員の名刺がそのようになっています。

その理由は、会社組織の一員としてではなく、その人のそれまでの人生も含めて”個人”で勝負するということを大切にしているからです。

AS IT ISでは、一般的な分業制を取らずに、営業、設計、インテリアコーディネーター、現場監督といった各業務を一人の担当者が全て兼任しています。統括的かつ総合的に業務をこなすため、部署を分けておらず、職種を書くことも無いのです。
このような形を取っている理由も”個人での勝負”という点を大事にしているところにあります。一人で一つの案件全体を担うことにより、施主様との深いつながりや関係作りを実現し、寄り添った仕事ができると考えています。

この名刺スタイルは創業時から続けているもので、約8年前の創業した当時から「これからは個人の時代になる」という確信がありました。

もちろんAS IT ISという会社、企業として事業を展開している上で、社員一人ひとりは会社にとって無くてはならない大切な存在です。

しかし、会社という組織の歯車の一つという考えは決して持たず、会社はあくまでも彼らが主役として活躍するための”器”としての存在であるべきと心得ています。そのため、会社という”器”で個々が自分らしく活躍することを、会社として目指しています。

それゆえに、名刺でも「会社の中のこういう人物です」という肩書をつけず、個人としての氏名のみを記載しています。

<色眼鏡を外して見てほしい>

もう一つ、名刺に肩書を記載しない理由があります。
それは、名刺を渡した相手に色眼鏡をかけないでほしい、という想いです。

私と菅原に共通して大切にしていることのひとつに「フラットな視点で人や物を見る」という考え方があります。
肩書やステータスで人を判断しないこと、その人自身を見ること、これがAS IT ISが大切にしていることです。

名刺を渡す相手にも「そうあってほしい」と願っており、それを実現してくれる方法として「名刺に肩書を載せない」というものに辿り着きました。

初めてやりとりする取引先の方など、役職や肩書で人を判断したり、態度を変えたりしないかどうか、という判断材料にもなりますし、色眼鏡を外して自分たちを見てほしいという希望を込めて、名刺には名前だけを載せています。

肩書を見て態度を変えたり、人を肩書やステータスでしか見ていないような言動をとったりする人は信頼ならないと判断します。
逆に、一個人として敬意をもって接してくれる、肩書を問わずに誰であれ公正かつ公平な扱いをしてくれる人は信頼のおける人として、こちらもリスペクトできます。

この「色眼鏡をかけない」という点は私たち自身にとっても同じことで、あえて肩書を載せないことにより「自分は偉い立場にいる」と錯覚したり、バイアスをかけたりしないように、という自戒も込めています。

<自分の口で自分の仕事を語る>

名刺に肩書を載せないからといって秘密主義を貫いているわけではありません。

もちろん役職を聞かれれば答えますし、社内で何をやっているのかと聞かれれば説明します。

名刺に何も書いていないからこそ「お仕事ではどのようなことをされているんですか?」といった質問をいただき、そこから仕事の詳しい内容や、エピソードなどを話し、会話を膨らませていくことができる側面もあります。

ここで、ただ「設計をしています」しか答えられないような働き方、仕事との向き合い方をしてほしくない、と私は切に願っています。
それまでに自分がしてきたこと、今何をどういう想いでしているのかということ、これらを自分の言葉でしっかりと伝えられるような、そういった誇りや自信の持てる仕事をしてほしいと思っているのです。

自分が何者であるかを名刺だけに語らせるのではなく、自分の口で相手に伝えること、そして自分という人間の生きざまを見せることで相手に知ってもらうこと、それがAS IT ISの仲間たちに目指してほしいところです。

<縁をつなぐ名刺にはこだわりを>

名前しか記していない名刺ですが、名刺は縁をつなぐ重要なツールです。

だからこそ、渡すお相手に敬意を表し、失礼のないように上質なものを誂えました。
当社はチラシやリーフレットなどの紙媒体にはそれほどお金をかけずにコストカットしていますが、名刺だけは質にこだわり、1枚178.3円かけて良いものを作っています。

上質な紙に活版印刷し、シンプルでシックなデザインの中にも上質さと品格が滲み出るようにこだわり、そこに個々人が活躍できるよう願いと、各社員の仕事への情熱、そして意志を刻み込んでいます。

ご挨拶の際には、名刺に気持ちを乗せて「よろしくお願いいたします」という言葉を添え、想いを託すようにお渡しします。

一枚の名刺には、人と人をつなぐ力があります。その一枚を「ただの紙切れ」で終わらせないためにも、印象に残る「人」であること、名刺を見れば自分の顔や人となりを思い出していただけるような自分であること、そういった人物像を目指したいところです。

偉そうに語っても、自分自身、人生まだまだと思う日々です。
肩書という名の甲冑や毛皮のようなものに身を包まず、「弓削 誠」という一人の人間として、人生、仕事、個人を誠実に生き抜きたいと強く思います。

そして、徳を積み重ねて最期のときを迎えたい……なんて言うと、急に壮大な話になってしまいますが(笑)、本当に自分という人間として満足に人生を締めくくるためにも、肩書を外して一個人として全力投球したいと思うわけであります。