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きっとあなたは土間に魅力を感じ、自らの家づくりに取り入れたいと考えているだろう。土間空間を取りいれる時に注意すべき事をライフスタイルに応じて、使えるテクニックやコストを具体的なノウハウでご紹介する。是非参考にして欲しい。

 

土間のある家4つのチェックポイント

check ライフスタイルにあった土間となっているか?

check 土間に使用される素材と費用を理解しているか?

check 土間のデメリットを理解しているか?

check 土間のある暮らしを考えた設計となっているか?

 

1.ライフスタイルにあった土間をつくる

あなたは土間をどのように利用するつもりだろうか?最近は土間の魅力が見直され、家づくりに土間を取り入れる方も多い。だが、利用方法によって土間に使用する素材や設計、注意事項も異なってくるため、まずはあなたのライフスタイルに合わせて土間をどう利用したいかを明確に決めてほしい。

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<土間の利用例>
  • ロードバイクの保管場所・作業スペース
  • 薪ストーブを設置したリビング
  • キッチンを併設したダイニング
  • 登山用具やアウトドア用品の収納スペース
  • 玄関をコミュニケーションの場として使用
  • ペットと暮らす空間
  • 家庭菜園を取り入れた緑ある空間

 

2.土間に使用される素材と費用(床部分のみ)

土間に使用される素材とその費用はご存知だろうか?専門的な分野となるが、後で後悔しないためにも素材の特徴とその費用を理解しておこう。そしてライフスタイルに合った素材を選んでほしい。

三和土(タタキ) 34,000円/㎡(弊社参考)
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特徴:土・石灰・苦汁を混ぜ合わせてつくり、セメントが無かった時代には伝統的な古民家や農家住宅は三和土(タタキ)を使用していた。

施工職種:左官職人

適したライフスタイル:古民家づくりの家で本格的で伝統的な土間にしたい人や陶芸やギャラリーなどに適している。

 

豆砂利洗出し仕上げ 16,500円/㎡(弊社参考)
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特徴:種石とモルタルを練り混ぜてつくる。

施工職種:左官職人

適したライフスタイル:和風テイストの家づくりが好きな人に適しいる。

 

タイル 10,200円/㎡(弊社参考)
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特徴:現在、住宅で最も採用されているもの。クラックが入りにくいので、メンテナンスがほぼ必要無い。

施工職種:タイル職人

適したライフスタイル:掃除がしやすいため、家庭菜園等で取れた野菜を持ち込む方に適している。

 

モルタル金ゴテ仕上げ 6,500円/㎡(弊社参考)
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特徴:駐車スペースでも使用されているもの。必ずといって良いほどクラックが入る。

施工職種:左官職人

適したライフスタイル:ビルトインガレージ等、車やバイク好きな方に適している。

 

3. 土間のデメリットとその解決策

冬場の寒さ対策

土間のデメリットは何といってもまずは冬場の寒さが挙げられる。断熱材をしっかり施工しても冬はやはり寒いため、床暖房やPS暖房機を設けたり、引き戸を設けると良い。引き戸を設置する際は、他の部屋との一体感が損なわれないように2枚引き込み戸や3枚引き込み戸を設けると良い。

2枚引き込み戸   3枚引き込み戸

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・通常片引き戸(一本引き)の場合、開けた時の幅は約75cm程度になる。

・2枚引き込み戸の場合で1m60cm、3枚引き込み戸の場合で2m50cm程度になる。

・そのため、開けた状態の幅が大きければ大きいほど、より土間との一体感が得られるため、2枚引き込み戸や3枚引き込み戸をお勧めする。

 

土間と居室の段差対策

土間のデメリットとしてもう一つ挙げられるのが、土間と居室の床面に段差ができてしまうということだ。バリアフリー基準では18cm以内とすることが望ましい。(弊社では16cm程度で実施)数十年先の未来も考えて土間を設計することが重要となる。

 

4.土間のある暮らしを考えた設計

ここでは実例を元に土間作りの注意事項を説明する。土間のある豊かな暮らしを実現するためにも是非、参考にして頂きたい。

ロードバイクが生活の一部としてある人の実例

大切にしているロードバイクは屋外に置くことは盗難の不安もあり、劣化を早めることでもあるので、是非屋内に設置したい。ワンルームマンション等で室内に置くケースもあるが、せっかくの注文住宅なので、汚れの心配のいらない土間空間に置けるスペースを設けよう。土間に必要な大きさとその費用を図面を元に説明する。

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まずロードバイクの大きさを確認しよう。参考サイズとして、長さ1700mm×幅600mm×高さ1000mmを想定している。

注意してもらいたいのは木造住宅の寸法は柱の中心寸法を表現しているため、そこから壁の厚みの数字を除くこと。今回のケースで言えば、玄関スペースの長さが2,275mmなので、壁の厚さ分130mmを引くと、実際の有効寸法になる。

2,275mm-130mm=2,145mm 実際の壁の内側の寸法が2,145mmなのでロードバイクが十分収まる寸法だ。

また幅にも注意してもらいたい。ロードバイクの幅が600mmの場合、玄関の幅が1,820mm程度無いと、玄関と干渉してしまうこともあるからだ。

今回のケースでは、土間スペースを省スペース化するために壁掛けとしている。そのため、壁には事前に下地を入れておく必要があるので、注意しておこう。できあがってしまってからでは手遅れになるからだ。

1,820×2,275(2.5畳)の空間でロードバイクのあるライフスタイルが実現できる。

 

<ロードバイクを生活の一部とする場合>

ロードバイクスペ-スには最低2.5帖程度は必要となる。床部分をタイルで仕上げた場合、その費用は42,240円(税別)となる。

 

 

 薪ストーブが生活の一部としてある人の実例

薪ストーブが玄関にある場合、是非土間リビングとして使用して頂きたい。狭い空間に薪ストーブだけが置いてあっても、何も生活に豊かさは生まれないからだ。

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まず薪ストーブとテーブルと椅子の大きさを確認しよう。参考サイズとして、薪ストーブは幅783mm×奥行き672mmとしている。テーブルは直径1200mmを想定した。

設置したい薪ストーブの大きさを確認したら、確認すべきは壁からの離れ寸法だ。これは、薪ストーブの種類やタイルやレンガ等の壁の作りによって変わってくるので、十分な検討が必要になる。ここでは耐火壁をつくった場合の寸法で煙突芯で400mmの離れとした。

4-2-2.次にテーブルの検討だ。テーブルは直径1200mmを想定した。気をつけなければならないのは、椅子からの離れ寸法だ。椅子を使用中に玄関とリビングとの通り道をふさいでしまうからだ。概ね600mm壁まで離れていれば、玄関とLDK間の通り道ができる。

4-2-3. 3,185×2,730(5.25畳)の空間で薪ストーブと土間リビングのあるライフスタイルが実現できる。

 

<薪ストーブを生活の一部とする場合>

薪ストーブを設置した土間リビングには最低5.25帖程度は必要となる。床部分をタイルで仕上げた場合、その費用は88,690円(税別)となる。

 

 

まとめ

1. ライフスタイルあった土間をつくる

ライフスタイルに合わせてつくる土間は違うため、土間をどう利用したいか明確に決める。

2. 土間に使用される素材と費用

費用も十分に考慮した上でライフスタイルに適した素材を使用する。

3. 土間のデメリットとその解決策

数十年先の未来も考えて、寒さ対策と居室との段差対策を十分に検討する。

4. 土間のある暮らしを考えた設計

必要なスペースを理解し、土間のある豊かな暮らしを実現する。

 

ライフスタイルにあった土間空間をつくり、生活をより豊かにして欲しい。